多摩運送、民事再生の東洋倉庫を買収、事業部化で再出発

話題東京地方裁判所に9月27日付で民事再生法の適用を申請していた東洋倉庫を、多摩運送が買収していたことが24日、分かった。多摩運送が東洋倉庫の事業を取得したのは22日で、同日付で春日部事業部として開設した。

東洋倉庫は、運送・倉庫部門を中心に埼玉・千葉・群馬などで事業展開し、80年代には配送部門を分社化して東洋物流を設立。しかし、景気後退による受注減や荷主からの値下げ圧力で収益力が低下し、自力再建を断念、東洋物流とともに民事再生手続きの適用を申請した。東京商工リサーチによると、売上高はピークだった07年3月期の25億円から、前3月期には17億円に減少していた。

多摩運送と東洋倉庫は、東陽倉庫による民事再生手続き適用申請と平行して、事業譲渡の方向で協議、多摩運送の春日部事業部として再スタートを切ることになった。これにより、多摩運送は「運輸センター」「春日部倉庫営業所」「Big-Aセンター」など旧東洋倉庫の事業拠点を春日部事業部として開設した。