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アスクルや日野、電気トラック最適稼働を実証へ

2022年1月20日 (木)

環境・CSRアスクルは19日、CUBE-LINX(キューブリンクス、東京都新宿区)と日野自動車と共同で、日野が開発した小型BEV(Battery Electric Vehicle、電気自動車)トラック「日野デュトロZ EV」を用いて、電動車の最適稼働マネジメントの実証実験を開始したと発表した。

物流業界など産業界におけるカーボンニュートラル実現に向けた脱炭素化の機運が高まるなかで、電動車の導入が進んでいる。しかしながら、充電設備の設置や電力使用契約などの諸手続や、効率的な充電・車両運行のための運行計画や充電管理など、電動車ならではの課題も顕在化しているのが実情だ。

アスクルは、「最も効率的で環境に配慮した流通プラットフォーム」を構築するため、事業の全領域でCO2排出量をゼロにする「2030年CO2ゼロチャレンジ」を2016年に宣言。2017年には国際的イニシアチブである「RE100」「EV100」に加盟した。現在は計21台の配送用電気自動車を導入。EC(電子商取引)に欠かせない配送業務においてBEV車両の導入を順次進めている。BEV車両の増加に伴う電力マネジメントの課題にも取り組んでいる。

一方、日野は「日野環境チャレンジ2050」で環境負荷ゼロへのチャレンジを掲げ、2021年4月には中間目標となる「日野環境マイルストーン2030」を設定。車両のライフサイクルにおけるCO2削減によるカーボンニュートラル実現への取り組みを加速している。ラストワンマイルの使いやすさを追求した日野デュトロZ EVをはじめ、キューブリンクスの電動車最適稼働マネジメントサービスの提供など、電動車の開発や普及促進、輸送効率化に注力している。

▲実証に使用される「日野デュトロZ EV」(出所:アスクル)

このたび3社は、アスクルの配送業務で日野デュトロZ EVと、電動車の最適稼働マネジメントを実証。車両の使い勝手の検証に加えて、配送現場での効率的な車両運行管理や最適な充電管理とエネルギー利用量最適化の効果を確認する。実証で得られた知見については、今後の電動車の開発・改良、導入・運用時の課題解決に活用することで、電動車の普及促進に貢献していく。

3社での実証は1月19日から5月31日まで、アスクルの新木場物流センターで日野デュトロZ EVを2台活用して行う。