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JR貨物、タンクコンテナ発送前点検の強化を要請

2022年1月25日 (火)

(イメージ)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は、タンクコンテナ発送前点検の強化を要請した。1月20日深夜に兵庫県内のJR山陽線で発生した、貨物列車に積載されていたタンクコンテナの遮光カバーの一部が線路上に落下した案件を受けての措置だ。

JR貨物は、私有タンクコンテナ所有者に対して、同様の落下事故防止のための点検を要請。遮光カバーが落下した要因について、リベット(頭部とねじ部のない胴部からなり、穴をあけた部材に差し込んで専用の工具でかしめることで反対側の端部を塑性変形させて接合させる部品)の脱落による部品落下の可能性もあるとみられている。そのため、こうした付属品の溶接部分やリベット打ちの加工がなされている部分の腐食や緩み、リベットの欠損などの有無の確認のほか、脱落のおそれがないか注視するよう求めた。

タンクコンテナの遮光カバー落下案件は、山陽線の網干‐竜野駅間で発生。21日3時ごろ、同区間の線路上でコンテナ番号の記載された鉄板を発見。通過した貨物列車の積載コンテナを調べたところ、20日23時8分ごろに落下地点を通過した、東福山駅(広島県福山市)発東京貨物ターミナル駅(東京都品川区)行き貨物列車が積載するタンクコンテナ「UT22C形式」の遮光カバーの一部が欠損していることを確認した。落下原因は調査中という。