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ボルボが電気トラックの新安全機能、物流など支援

2022年1月26日 (水)

国際Volvo Trucks(ボルボ・トラックス、スウェーデン)は25日、電気トラックの新たな安全機能「Active Grip Control」(アクティブ・グリップ・コントロール)を開発したと発表した。滑りやすい路面状況での安定性や加速、ブレーキングを大幅に向上。より安全な運転を可能にすることで、物流の効率化・最適化を支援する。

▲ブレーキング性能が大幅に向上した電気トラック(出所:Volvo Trucks)

凍結路面のような低摩擦面で実施したテストでは、最大加速が45%改善したことを確認。電気モーターの高速応答により、車輪と路面の間に発生する力を瞬時に制御し、車輪のスピンを防止する機能を実現した。

トラックが横滑りを始めた場合には、複数のセンサーが作動して車両の制御システムが路面の状態に反応。他のアクチュエーターとともに、車両の電気モーターをインテリジェントな方法で活用する。この新機能は、無負荷で運転する際のジャックナイフ現象やオーバーステアのリスクを軽減するようにも設計されており、ドライバーの安定走行を支える。

この機能は、制御された回生ブレーキに使用できるため、よりスムーズなブレーキング体験が可能になる。

こうしたアクティブ・グリップ・コントロール機能は、物流などで使用される大型の電気トラックVolvo FH、Volvo FM、およびVolvo FMXに搭載する予定。ディーゼルやLNG(液化天然ガス)ドライブラインを備えたトラックにも導入するという。