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プロロジス、岩手県矢巾町でマルチ物流施設を着工

2022年3月30日 (水)

拠点・施設プロロジスは30日、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク盛岡」(岩手県矢巾町)の建築工事に着手したと発表した。

プロロジスの東北地方における物流施設開発については、仙台市などで賃貸用物流施設を展開しているが岩手県内では初めて。すでに賃貸面積の2割分のスペースについて、国内大手3PL企業の入居が決定するなど高い注目を集めている。

▲プロロジスパーク盛岡外観イメージ(出所:プロロジス)

プロロジスパーク盛岡は地上3階建てで、東北地方における最大級のスペースを有する物流施設となる。盛岡市南郊に位置し東北自動車道「盛岡南インターチェンジ(IC)」「矢巾スマートインターチェンジ(SIC)」や国道4号も活用できることから、東北北部を中心とした広域輸送にも対応できるのが強みだ。プロロジスパーク盛岡の開発地に隣接し、高稼働率を維持している物流集積拠点「岩手流通センター」には大手物流企業などが進出し、東北北部3県(岩手・秋田・青森)の物流ハブとなっている。

▲各階に通じるスロープを設置(出所:プロロジス)

機能面では、上り・下り専用のスロープを設けて各階のトラックバースに45フィートコンテナセミトレーラーのアクセス可能な仕様が特徴。ワンフロアにおける最大の賃貸面積は1万9000平方メートル、最小面積は5000平方メートルから。最大12企業の入居が可能だ。区画ごとに片面バース、両面バース、高床式、低床式を組み合わせた構成とすることで、入居企業の多様な運営ニーズにも応える。

プロロジスは、災害時の物流インフラ確保やトラックドライバーの就業環境改善を目的に、東北地方における拠点分散の観点から盛岡市近郊に物流施設の開発を決定。東北の物流ハブとなっている仙台エリアに加えて、今後は東北北部への中継地点として、開発予定地周辺への立地ニーズが高まると判断した。

東北北部エリアには大型物流施設が少なく、特に各階にアクセスして平面使いが可能な最新鋭の物流施設は非常に珍しい。県内でも賃貸用物流施設の空室率は低い水準で推移しており、岩手県南部の北上・花巻エリアからの増床ニーズも期待できる。

■プロロジスパーク盛岡の概要
所在地:岩手県矢巾町広宮沢
敷地面積:7万3713.12平方メートル
延床面積:9万9592.21平方メートル(予定)
構造:鉄骨造、地上3階建て
完成予定:2023年冬