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豊田自動織機、独SI買収で倉庫自動化の需要に対応

2022年4月1日 (金)

M&A豊田自動織機は3月31日、ドイツの物流システムインテグレーター(SI)、viastore(ヴィアストア)を買収すると発表した。欧州でのEC(電子商取引)市場の伸長やそれに伴う労働力不足により、高まりを見せる物流倉庫自動化のニーズに応える。

豊田自動織機はオランダ子会社のVanderlande(ヴァンダーランド)を中心に、欧州市場では大手通販会社の大規模物流センターなどの入荷から出荷までを一元的に自動化するソリューションを提供。現地では中小規模の物流倉庫でも一部工程での自動化ニーズが高まっていることにより、中小規模の自動化に強いヴィアストアを迎え入れて市場拡大を狙う。

▲ヴィアストアが提供するバケット用自動倉庫(出所:豊田自動織機)

ヴィアストアは自動倉庫や各種物流機器の制御・管理を行うソフトウェアを自社開発するSIで、小売から製造、物流、食品まで幅広い業種を対象にサービスを提供。複数の作業工程を最適な機器とソフトウェアで連結して自動化する分野で強みがあり、欧州で高い評価を受けているという。

今回の買収に際し、豊田自動織機は「欧州市場を中心とした物流自動化ニーズに対し、ヴィアストアのインテグレーション能力を活用した幅広いソリューションを顧客へ提供することで、さらなる事業拡大を目指していく」としている。