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阪神国際港湾、集貨事業説明会を東西3会場で開催

2022年4月6日 (水)

ロジスティクス阪神国際港湾(神戸市中央区)は、コンテナ戦略港湾である阪神港における「2022年度集貨事業説明会」を4月下旬に神戸市と大阪市、東京都で開催すると発表した。

(イメージ)

関西を中心とする西日本の拠点港湾として、阪神港における集貨機能強化を推進する狙い。荷主や船社、フォワーダーなどの物流関連事業者を対象に、22年度における阪神港の積極的な活用における支援策を紹介するとともに情報交換の機会とする。

開催日時は、神戸会場4月25日▽大阪会場4月26日▽東京会場4月28日。開催時間は質疑応答を含めて15時から17時30分まで。大阪会場の模様はオンラインでも配信する。

神戸会場は「ザ マーカススクエア神戸」(神戸市中央区東川崎町1-3-5 神戸ハーバーランドホテルクラウンパレス内)、大阪会場は「TKPガーデンシティ大阪淀屋橋」(大阪市中央区今橋2-5-8 トレードピア淀屋橋)、東京会場は「TKPガーデンシティPREMIUM京橋」(東京都中央区京橋2-2-1 京橋エドグラン)。

定員は神戸・東京会場が100人、大阪が150人。ウェブ配信の定員は500人。申込締切は各会場の開催前日の17時。

参加申込フォーム:https://event.event-planner.net/#/bundlesite/ikjcn3gp

国内港湾活性化の実効策として、阪神港の果たすべき役割は大きい

西日本における港湾拠点である阪神港が、物流機能の強化に注力している。背景には、東京港や横浜港、名古屋港などとの競争で存在感を示すとともに、さらに広い視座で国内のこうした基幹港湾の機能向上を図る意味合いもある。こうした取り組みの根底にあるのは、かつて世界をリードした港湾貿易拠点としての役割を取り戻す目論見だ。

(イメージ)

阪神港は、積極的に貨物を誘致する「集貨」活動を展開。外航路線の誘致だけでなく内航航路を充実させることにより、西日本を中心とする貨物の中継拠点として機能させる考えだ。国内基幹産業が集積し、こうした活動をしなくても貨物が集まる東京港など首都圏の港湾とは事情が異なるからだ。

阪神国際港湾が展開する集貨活動は、国内の港湾戦略をより実効的なものとするためにも、注目に値する取り組みだ。海上輸送におけるインフラとして以上の存在価値を見出せてこなかった港湾政策に、大きな一石を投じる役割を果たすと期待できるからだ。その意味では、一定のポテンシャルを堅持する阪神港だからこそ可能なキャンペーンとも言える。

首都圏の地震などによる被災時に、海上輸送で代替となる一番手は阪神港であることに、もはや異存はないだろう。こうした国内における海上輸送の強靭化という側面からも、阪神港の機能強化に向けた活動のさらなる発展に期待したい。(編集部・清水直樹)