
▲すいそ ふろんてぃあ(出所:川崎重工業)
認証・表彰川崎重工業はこのほど、同社が建造した液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」が、第19回ステンレス協会賞の優秀賞を受賞したと発表した。
同協会賞は、ステンレスの用途拡大に貢献した製品に与えられる。川崎重工の発表によると、この船はステンレス鋼を使った高い断熱性を持つ液化水素用タンクを搭載しており、ステンレス需要を創出すると評価された。
利用時に二酸化炭素を排出しない水素エネルギーを普及させるため、水素の運搬技術を確立する目的で開発された船であり、こうした社会貢献性も受賞理由となった。気体の水素をマイナス253度に冷却して液化し、体積を800分の1にすることで、水素の長距離大量輸送の道を開いた。
ステンレス協会によると、同船の建造は、技術研究組合「CO2フリー水素サプライチェーン推進機構」が日本とオーストラリアでのパイロット水素サプライチェーン実証事業として川崎重工へ発注した。