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川崎重工、世界初・液化水素運搬船2020年秋竣工へ

2019年12月12日 (木)

ロジスティクス川崎重工業は12日、神戸工場で世界初の液化水素運搬船「すいそふろんてぃあ」の命名・進水式を行ったことを発表した。今後、播磨工場で製造中の液化水素貯蔵タンクを搭載して2020年秋ごろに竣工を迎える。

同船は、日本が経済的かつ安定的に水素を調達取り組みの一環として建造しているもので、川崎重工、岩谷産業、シェルジャパン、電源開発(Jパワー)、丸紅、JXTGエネルギーの6社で組織される「CO2フリー水素サプライチェーン推進機構」(HySTRA)が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受けてサプライチェーンの構築に取り組んでいるほか、川崎重工、岩谷産業、Jパワー、丸紅、豪・AGLロイヤン社、住友商事の5社は、コンソーシアムを組み、豪州でガス精製設備、水素液化・積荷基地などを建設している。

▲サプライチェーンの実証構成(出所:川崎重工)

水素は、使用時に二酸化炭素などの温室効果ガスが発生しない特性を持つことから、発電や燃料電池自動車などでの活用が期待されおり、同船は水素をマイナス253度に冷却して液化水素とし、安全かつ大量に豪州から水素を輸送する事業に従事する。