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川重など6社の実証実験、液化水素運搬船が豪州に

2022年1月24日 (月)

環境・CSR液化水素の国際輸送に関する実証実験に取り組んでいる川崎重工業や電源開発など6社は21日、日本を出港した世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」がオーストラリアに到着し、現地で記念式典を開いたと発表した。

▲豪州に到着した「すいそ ふろんてぃあ」の前での記念撮影(出所:川崎重工業)

6社はオーストラリア南東部のビクトリア州ラトローブバレー産の褐炭から製造した水素を液化し、日本まで専用船で輸送する「国際水素サプライチェーン構築実証実験」に参画している。日本国内で価格競争力のある水素を利用できるように、水素を大量に製造して輸送するために必要な技術開発やサプライチェーン構築時に求められる課題を解消するのが目的だ。

「すいそ ふろんてぃあ」は2021年12月24日、神戸市にある液化水素荷役実証ターミナルを出港。1月20日に同州のヘイスティングス港の液化水素積荷基地に着いた。今後、水素の積荷作業や同船の異常の有無などを調べた上で、2月中旬から下旬にかけて日本に戻る予定。

6社は川崎重工業、電源開発、岩谷産業、丸紅、住友商事、オーストラリアのAGL Energy Limitedで、「日豪両国の民間企業や関係省庁と連携し、水素を利用した50年のカーボンニュートラル実現に向けて共同で取り組む」としている。

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