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凸版印刷、タイの軟包装メーカー買収し供給力強化

2022年4月18日 (月)

国際凸版印刷は、タイで包装フィルムの印刷やラミネート加工などの軟包装製造を展開するマジェンドマクシスを買収し、5月までに連結子会社化を完了させる。これにより、凸版印刷は同国から主に欧米やASEANエリア向けに製造される軟包装の現地生産が可能になる効果を見込む。

同社はグローバルパッケージ事業で「サステナブル需要の獲得と地産地消体制の構築」を積極的に進めており、2016年4月には米国法人がジョージア工場を設立して欧米への透明バリアフィルムの製造供給体制を確立。昨年は米英で事業を展開するパッケージメーカーのインターフレックスグループを買収し、インドでもフィルム製造大手のマックススペシャリティフィルムズを連結子会社化するなど、グローバルな製造体制の構築を加速させている。

こうした戦略の一環として今回、連結子会社化するマジェンドマクシスは、02年にタイで創業、現在は食品、消費財、メディカル向けの軟包装を製造し、販売網も保有している。

マジェンドマクシスを買収した狙いについて、凸版印刷は「タイは食品・消費財などのグローバルブランド企業における欧米・ASEANエリア向けの主要生産地」だとしたうえで「今回の買収により、保有するサステナブル包材をこの有力な市場で生産・提供できるようになる」と説明。バリアフィルムなど包装材料の製造から最終製品までを各国で一元的に提供できる「グローバルパッケージメーカー」への飛躍を目指す。

▲マジェンドマクシスの製造拠点外観(出所:凸版印刷)