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シタテル、ブランド貿易業務をクラウドで完結

2022年4月26日 (火)

ロジスティクスシタテル(熊本市中央区)は26日、衣服・ライフスタイル産業が抱える社会課題を解決するクラウドサービス「sitateru CLOUD」(シタテルクラウド)と繊維商社のヤギ(大阪市中央区)の「貿易コンサル/物流経費削減(3PL)サービス」の連携により、ブランドの貿易業務をシタテルクラウド上で完結できる機能を開発したと発表した。

シタテルクラウド上でヤギと貿易に関する契約を交わすことができる。同社と一緒にクラウド上で通関業者やフォワーダーとやり取りをして貿易にかかる煩雑な業務を相談しながら進めることにより、ブランド展開における海外生産の導入を促す狙いだ。この機能の活用により、社内に貿易業務の知見を養うとともに、自社による貿易業務の完結や、自社単独で輸出入を行う場合と比べた物流コストの削減や効率化の実現が可能になる。

▲連携のイメージ(出所:シタテル)

SNSの普及などによるDtoCの拡大や、ECモールの拡充により、衣服・ライフスタイル産業は大手ブランドだけでなく、中小ブランドが大幅に増加している。消費動向の変化によりコンセプトやストーリーを消費者に伝え、認知を高めて上手くブランドを構築する企業が増加する一方で、企業は良い商品を適正価格で販売を続ける必要がある。

その手段のひとつが商品の海外生産だが、そのための貿易業務としては関係各所との多種多様な書類の作成や輸送手段の手配、通関の手続き、フォワダーへの依頼、出荷・納品の管理などと多岐にわたり非常に煩雑なのが課題だ。海外で生産したいと考えても、貿易業務をしたことがなく社内にノウハウがない企業にとっては、ハードルが高く海外生産になかなか踏み切れないのが実情だ。

シタテルは、シタテルクラウドとヤギのサービスとの連携開始を契機として、サプライチェーンの革新による「衣服づくり」のオープン化を目指す。