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「ジャパントラックショー2022」直前特集

秋の新商品3タイプを先行展示、シーユーピー

2022年5月10日 (火)

イベント創業安政元年(1854年)、学生服メーカーきっての老舗・菅公学生服グループで企業ユニフォームを手がけるシーユーピー(岡山市北区)が、今回もジャパントラックショー2022(5月12-14日、パシフィコ横浜)に出展することを決めた。3度目となる「2022」では、”運送業の新しいスタイル”を提案するのが狙いだ。

▲シーユーピーの背山知生氏

今回の出展では、秋の新商品カタログ発行を控えたタイミングで、初めて事前に商品をアピールする。その中心はブルゾン3タイプで、うち2タイプが人気商品のバリエーションを追加するものになる。

テイストと素材を人気商品から引き継ぎ、優れたストレッチ性と「野暮ったいイメージ」を払拭するようなアウトドアテイストのものが2タイプ、もう一つはワントーンでシックなブルゾンになる。同社の背山知生氏は「黒などは暗いイメージがあったが最近は人気。締まったイメージで、運送業の新しいスタイルを提案するものになるのでは」と自信をのぞかせる。このほか、暑い季節に向けて夏物も展示し、来場者に触れてもらうことで生地感を伝えたい狙いもある。

同社製品のセールスポイントは、顧客企業の特性を明確に打ち出すためのCI(コーポレートアイデンティティー)カラーを取り入れるほか、人材不足という課題に対して求人効果のあるような好印象のデザインと、運転姿勢や運送業特有の動きに合わせたパターンづくり、荷物を傷つけないためにファスナーをフラットにし表面に突起物をつけない、荷物を抱えるなどの前屈みになることを想定したり、シートベルトをした状態でもものの出し入れがしやすいようにポケットの位置を調整したりと、専門事業者ならではの「見た目の良さ」と「機能性」を両立するところにある。


▲ジャパントラックショー2022で展示される夏物と秋の新商品

老舗ならではの安定感は、他社がマネしにくい強みだろう。トラックショーは同社にとってひたすらに自社のセールスポイントを売り込む場かと思いきや、実は別の目的もある。

「出展したからといってすぐに売上につながるわけではないが、いろんな運送会社と交流を持てたり、意見を聞いたりすることができる。新商品のアイデアなどの情報収集には最適な機会だ。当社のトランスポーターというブランドは運送業向け専門のブランドであり、コンセプトが差別化されている点で、他社よりやりやすい面はあるが、少しずつ競合も増えている。さらに差別化を強化していかなければならない」(背山知生氏)

秋の新商品カタログで同社が物流業界に問う「新しいスタイル」の実物がいかなるものか、その手で触れて確かめてほしい。