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川崎重工業、省燃費型ばら積み運搬船を引き渡し

2022年5月20日 (金)

荷主川崎重工業は20日、中国遠洋海運集団と共同で運営する南通中遠海運川崎船舶工程(NACKS、中国・南通市)において、MISUGA(ミスガ)向けのばら積み運搬船「MAINE SOLEIL」(メイン・ソレイユ)を引き渡したと発表した。

船首楼付き平甲板型で、穀類や石炭、鉱石などの貨物を搭載可能な7つの船倉を持つのが特徴。省燃費型の電子制御式ディーゼル主機関を搭載するとともに、推進効率の高い形状のプロペラをはじめ、川崎重工業が開発したカワサキフィン付ラダーバルブやコントラフィン付セミダクトなど推進性能を高める技術を採用。燃費の向上を図っている。

海運ビジネスにおける脱炭素化の機運が高まるなかで、国内外の海運事業者はこうした低燃費で高効率な船舶の導入を加速することで、カーボンニュートラルの実現に貢献するほか、企業価値向上にもつなげる狙いだ。船舶メーカーも、こうした動きに呼応して高機能な船舶の開発を推進している。川崎重工業による今回のばら積み運搬船引き渡しも、こうした取り組みの一環だ。

■MAINE SOLEILの概要
全長:226.00メートル
幅:32.24メートル
深さ:20.20メートル
満載喫水:14.50メートル
航海速力:14.2ノット
定員:25人
総トン数:4万3987トン
載貨重量:8万2000トン
貨物倉容積:9万7762立方メートル
船籍:パナマ