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川崎重工、省燃費型ばら積運搬船を引き渡し

2021年11月15日 (月)

荷主川崎重工業は12日、中国遠洋海運集団と共同運営している中国の南通中遠海運川崎船舶工程で建造していた、FAIR WIND MARSHALL(フェア・ウィンド・マーシャル)向けばら積運搬船「GCL HAZIRA(ジー・シー・エル・ハジラ)」を引き渡したと発表した。

ジー・シー・エル・ハジラは、船首楼を備えた平甲板型船舶。穀類や石炭、鉱石などの貨物を搭載可能な7つの船倉を有しているのが特徴だ。異なる種類の貨物を同時に輸送できることで、より効率的な海上輸送を実現する。

機能面では、省燃費型の電子制御式ディーゼル主機関を搭載し、環境対応を意識した仕様としている。推進効率の高い形状のプロペラ、川崎重工業が独自開発したカワサキフィン付きラダーバルブとコントラフィン付きセミダクトなど、推進性能に寄与する技術を採用することで、燃費の向上を図っている。

貨物船の建造をめぐっては、海上輸送における脱炭素化が課題となっており、今回のジー・シー・エル・ハジラもこうした動きを意識した取り組みと言える。

(出所:川崎重工業)

■GCL HAZIRAの概要
全長:228.90メートル
幅:32.24メートル
深さ:20.20メートル
満載喫水:14.50メートル
航海速力:14.2ノット
定員:25人
総トン数:4万4019トン
載貨重量:8万1986トン
貨物倉容積:9万7761.7立方メートル
船籍:マーシャル諸島