ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

丸和運輸機関、マツキヨココカラの物流業務受託

2022年5月20日 (金)

メディカル丸和運輸機関は20日、ドラッグストアチェーンのマツキヨココカラ&カンパニーとの間で、物流センター2か所の開設に関する協定を結んだと発表した。開設計画と開設後の物流業務を受託するものだが、マツキヨココカラの前身2社の物流網を統合する意味合いがあり、丸和運輸機関はこれを機に巨大ドラッグストアチェーンとの関係強化を進める構えだ。

(イメージ)

丸和運輸機関によると、協定の対象はマツキヨココカラが2024年1月に東海地域に開設する「新東海センター(仮称)」と、同年6月に九州地域に開設する「新九州センター(同)」。両センターの開設に関する計画・運営および開設後の物流業務を丸和運輸機関が受託した。

センターを置く建物は現在選定中といい、外部の保有企業から丸和運輸機関がいったん賃借し、マツキヨココカラが再賃借する形となる模様だ。

両センターの開設には、単なる2地域の商品配送にとどまらず、旧マツモトキヨシホールディングス(旧マツキヨHD)、旧ココカラファインそれぞれの物流網を統合する目的がある。それを提案していたのが、以前から旧マツキヨHDと「イコールパートナー」として取引関係があった丸和運輸機関だ。21年10月の旧マツキヨと旧ココカラの経営統合以降、物流効率改善に向けた旧2社の物流網統合を働きかけ、それが今回の協定につながった。旧ココカラにも取り引きのある物流事業者はあったが、旧マツキヨと丸和運輸機関とのような強い関係ではなかった模様で、丸和運輸機関が巨大チェーンの物流統合を担う結果となった。

丸和運輸機関は「両センターの開設と運営を成功させることで、マツキヨココカラとの協力関係をさらに強化する」とコメントしている。物流効率の改善をマツキヨココカラの店舗運営の適正化やマーチャンダイジング(商品化計画)の強化、販売促進にもつなげ、「双方の共存共栄につなげる」としている。