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Automagi、スマホ撮影でサイズ計測できる新機能

2022年5月30日 (月)

▲非定形計測の画面(出所:Automagi)

サービス・商品AI(人工知能)関連システム開発のAutomagi(オートマギ、東京都港区)は30日、スマートフォンで荷物を撮影するだけでサイズの計測と荷物情報の読み取りを行い、荷物データとして記録・管理できる荷物情報収集アプリケーション「Logi measure」(ロジメジャー)に、非定形計測機能を追加して提供を開始したと発表した。

近年、EC(電子商取引)市場の拡大や新型コロナウイルス感染症の影響による巣ごもり需要で、国内の宅配便の取り扱い個数は増加傾向にある。その一方で、少子高齢化に伴う労働人口減少などの社会課題を抱えるなか、荷物の急増による物流業界の人手不足はさらに深刻さを増しているのが実情だ。

Automagiは、こうした現場業務の負担軽減策の一環として、スマートフォンで荷物を撮影するだけで自動でサイズの計測と荷物情報の読み取りができる荷物情報収集AIアプリケーションであるロジメジャーを開発。2021年10月に提供を開始し、物流業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を推進するとともに、業務効率化を支援している。

これまで、ロジメジャーで計測できるのは、段ボールなどの直方体の荷物のみだったが、このたび、緩衝材で包装された荷物や紙袋、鞄やキャリーケースなど形やサイズの異なる一部の非定形荷物の縦・横・高さの3辺計測も可能となる「非定形計測機能」を追加。商品の梱包用の箱の選定時の計測や、引っ越し業者による宅配料算出のための家具の計測、飛行機の機内持ち込み荷物の計測など、形や大きさにばらつきがあり手作業で一つひとつ測る必要があった荷物の計測時間を約20秒から1秒に大幅に削減できる。

非定形の大きさや種類によるものの、推奨環境下での計測であれば3辺合計の計測精度は90%以上を実現。今後は撮影対象物の種類やサイズを拡張するため、計測時の精度向上を進めていく。