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ブリヂストン、冬用タイヤで環境・運動性能を両立

2022年7月11日 (月)

▲W999(出所:ブリヂストン)

荷主ブリヂストンは8日、タイヤの環境と運動の性能を両立する基盤技術「ENLITEN」(エンライトン)をトラック・バス用タイヤに初めて採用すると発表した。氷雪への対応力を高めるとともに耐偏摩耗性能も向上したトラック・バス用スタッドレスタイヤ「W999」(ダブリュキューキューキュー)をことし9月に発売する。物流現場で活躍するトラックについて、環境負荷低減と安全で安定した稼働を支援する。

ブリヂストングループは、国内のトラック・バス用スタッドレスタイヤについて、氷上でのブレーキとトラクションの性能を高めることでアイスバーン路面など氷の上での効きを重視した氷雪系スタッドレスタイヤとともに、シャーベット路面も考慮した氷雪路での性能と摩耗ライフ、耐偏摩耗性能をバランスさせた総合系スタッドレスタイヤを展開している。

今回発売するW999は、タイヤの環境と運動の性能を両立するエンライトン技術を基盤として、様々な路面に接するタイヤを開発してきたブリヂストンの「接地を極める」強みを生かして開発したトレッドパタン「トリニティコンタクトパタン」を採用した総合系スタッドレスタイヤだ。

氷雪路面における接地面の除水性を高める「トリプルオープンサイプ」、ブロック・サイプ溝の配置を最適化して均一な接地を可能にする「アドバンスドロッキング配列」、ショルダーブロックの変形を抑制する「ディフェンスショルダー形状」のパタン技術を採用。従来品の「W910」と比べて氷上加速性能を14%、摩耗ライフを20%向上。ショルダーブロックの段差摩耗量を44%低減した。

W910のシャーベット路面での高い性能を維持したままで、氷の上での効きを向上と摩耗ライフの向上によりタイヤの交換サイクルが伸長することで資源生産性が向上。耐偏摩耗性能の向上によりタイヤメンテナンス工数の削減にもつながる。発売サイズは4サイズで、すべてオープン価格。