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和歌山沖でケミカルタンカーと貨物船が衝突

2022年8月22日 (月)

▲右舷後方が沈む貨物船「XIN HAI 99」(出所:串本海上保安署)

事件・事故和歌山県串本町沖でケミカルタンカーと貨物船の衝突事故があり、海上保安庁が原因を捜査している。けが人は出ていない。

田辺海上保安部串本海上保安署の調べによると、衝突事故は20日2時ごろに発生した。林永(岡山県浅口市)所有のケミカルタンカー「菱心丸」(595総トン、6人乗り組み)の前部と、ベリーズ船籍でLV BIN CHENG(LVビン・チェン)所有の貨物船「XIN HAI 99」(シンハイ99、2972総トン、中国人船員14人乗り組み)の右舷後部が衝突した。両船とも自力航行できる。貨物船は船体が一時、右側へ30度傾いたが持ち直し、安定している。

▲破損したケミカルタンカー「菱心丸」の前部

同海保は貨物船周辺にオイルフェンスを張り、油流出を警戒している。衝突時に船内への海水流入で若干の油流出が見られたが、大きな流出は起きていないという。

タンカーは積み荷がなく、神戸市の阪神港から茨城県の鹿島港に向かっていた。貨物船は鋼材を積み、川崎市の川崎港から福岡県の若松港に向かっていた。衝突現場は、串本町の大島にある須江埼突端の南3500メートル付近。