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12年の第二旭豊丸乗組員死亡事故受け、4月から運輸局職員が訪船

国交省、ケミカルタンカー全船への訪船指導を開始

2014年4月1日 (火)

行政・団体国土交通省は1日、阪神港堺泉北第7区で2012年2月7日に発生したケミカルタンカー「第二旭豊丸」の乗組員死亡事故で運輸安全委員会が国土交通大臣に事故の再発防止を勧告したこと受け、4月以降、地方運輸局などの担当職員がケミカルタンカー全船を訪船し、安全対策の実施状況の確認、安全対策の説明・指導を行うと発表した。

この事故は、クロロホルムを荷揚げした後のケミカルタンカーの貨物タンク内に、タンククリーニングを行うために入ったと思われる乗組員1人が倒れているのが発見され、救出されたものの死亡。事故を受け、運輸安全委員会は国土交通大臣に対し、内航ケミカルタンカーの運航事業者に「乗組員が貨物タンク内に入る際やタンククリーニング作業時の注意事項を徹底させること」などを指導するよう、勧告した。

国交省は勧告を受け、ケミカルタンカーを含むタンカー運航事業者団体の全国内航タンカー海運組合に、事故の再発防止策の徹底を図るよう指導。同組合では、国交省が参加したワーキンググループを設置し、ケミカルタンカーの運航事業者が講じるべき安全対策をまとめ、事業者ごとに対策を実施することになっている。