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ESR、熊本・八代の物流拠点構想実現へ協力

2024年6月13日 (木)

拠点・施設ESR(東京都港区)は13日、熊本県と八代市と共に、県南地域をはじめとした熊本県の経済発展を図るため、「県南地域の発展に向けたやつしろ物流拠点構想の推進に関する覚書」を締結したと発表した。覚書は八代市の企業誘致アドバイザーであるコンサルティング会社、マーキュリーキャピタル(新宿区)を立会人とし、同市で12日に締結された。

やつしろ物流拠点構想は、八代地域の交通結節点としての機能を生かし、九州の生産拠点を結ぶハブ機能を持たせ、世界と熊本県をつなぐ「九州のゲートウェイ」とすることを目指すもの。今回の覚書では、構想の具現化を図るため、販路を拡大するための多様な取り組みの展開や、国際貿易港を中心とした物流拠点を支えるソフトインフラの充実、同県のフードバレー構想や国際クルーズ拠点港への民間投資の誘発などで協力することを定めた。ESRが八代地域に進出する可能性を含め、どのように寄与できるかを具体的に検討する段階で、施設開発に関する決定はなされていない。

▲八代港から九州各主要地点への陸路での所要時間(出所:ESR)

八代市を中心とする八代地域は九州の中央に位置し、県内最大の国際貿易港でクルーズ船拠点でもある八代港を有するほか、九州縦貫自動車道や南九州西回り自動車道のインターチェンジを備えるとともに、九州新幹線・新八代駅もあるなど、九州内の主要都市にアクセスしやすい。韓国、台湾、中国といった近隣諸国に近く、陸・海の物流インフラを備えており、九州のゲートウェイとなりうるポテンシャルを秘めている。

さらに、半導体大手TSMC(台湾)の県内進出によって半導体関連産業の進出や増設が進んでおり、新たなシリコンアイランドとしての九州地域の発展が期待されている。八代市は23年に「八代港を核とする将来的な成長ビジョン」を掲げており、その実現に向けた取り組みを推進している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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