産業・一般自動車や地域情報などのプラットフォーム事業を展開するスマートバリュー(大阪市中央区)は20日、リース車両向け物販事業を自動車関連機器販売のコシダテック(東京都港区)に売却すると発表した。
同社は自動車関連事業として、商用車やリース車両向けの物販事業を手がけており、リース車両向け物販事業はピーク時で15億円規模の売り上げがあった。しかし、2020年頃から新型コロナウイルス感染症拡大の影響などで自動車の供給が不安定になり、法人の社有車保有台数も減少傾向になったことから、売り上げも大幅に減少。主力商品のカーナビゲーションやバックカメラの標準装備化が進んだほか、半導体不足による原価の高騰などから、事業規模の縮小と営業損失が続いていた。
リース車両向け物販を売却して撤退した後は、商用車向け物販事業を強化するほか、好調な運送事業者向け安全支援機器の販売などに注力する。また、物流業界の2024年問題の解決に向けた新たなIoTサービスを構築するため、大手物流事業者との実証実験を進め事業化を図る。
譲渡先のコシダテックは東日本を中心に、自動車機器販売やオートバックスのフライチャンズなどを展開している。
事業譲渡は7月31日の予定で、譲渡価格は公表しない。スマートバリューは、事業譲渡による業績への影響は軽微だとしている。
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