ECランサムウェア攻撃によるシステム障害が続くアスクルは25日、サービス復旧の進ちょくを公表した。25日からは新たに仙台DCと福岡DCでも物流システムを用いた商品出荷を再開し、単品(バラ)注文の対象商品数を2万5000商品に拡大した。東京DC、関東DCに加え地方拠点でも出荷が再開され、本格復旧は次の段階に入った。
一方で、出荷拠点が限定されている状況に変わりはなく、配送リードタイムは1-7日程度と通常より長い。現時点では、東京、関東、仙台、福岡の各DCが単品・ケース出荷に対応する一方、大阪、横浜、名古屋、関西の各DCはケース出荷のみとなっており、商品や拠点によって対応が分かれている。アスクルは安全稼働を最優先とし、段階的に出荷センターを拡大するとしている。
障害は10月19日に発生し、2か月以上にわたり物流オペレーションに影響を及ぼしてきた。調達から出荷までの制約は、事業所向けEC(電子商取引)での在庫配置やリードタイム設計の脆弱性を浮き彫りにした形だ。情報流出については、該当する顧客や取引先への個別連絡を進めるとともに、長期的な監視体制を継続する方針を改めて示している。
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