調査・データ調査会社のリサーチ・アンド・マーケッツ(アイルランド)は23日、冷蔵倉庫市場に関する調査レポート「冷蔵倉庫-グローバル戦略ビジネスレポート」を公表した。世界の冷蔵倉庫市場は2024年に214億ドル規模となり、30年には351億ドルに達する見通しで、24年-30年の年平均成長率は8.6%と予測している。
成長要因としては、生鮮食品や医薬品など温度管理が必要な製品需要の拡大が挙げられる。新興国を中心に食品安全や品質への関心が高まっており、低温物流インフラの整備が進んでいる。加えて、IoT(モノのインターネット)や自動化、省エネ型冷却システムの導入が進み、倉庫運営の効率化と持続可能性向上が市場拡大を後押ししている。
技術別では急速冷凍分野が30年に180億ドル規模へ拡大し、年平均9.3%で成長する見通しだ。地域別では米国市場が24年に57億ドル、中国市場は30年に78億ドルへ拡大し、年平均12.1%の高成長が見込まれている。
国際物流の長距離化やサプライチェーンの複雑化により、冷蔵倉庫は品質維持の中核機能として重要性を増している。食品ロス削減や医薬品の安定供給の観点からも、冷蔵倉庫市場の拡大はグローバル物流の高度化に寄与する動きといえる。
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