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TLロジコム、フォワーディング情報システムを開発

2013年3月6日 (水)

ロジスティクスSBSホールディングス傘下のティーエルロジコムは6日、グローバル化を進める顧客のサプライチェーン効率化を支援するため、新たなフォワーディング情報システム「G-Fourth」(ジーフォース)を開発し、同社やSBSグループが提供する国際物流サービスに今春から段階的に投入する、と発表した。

同社グループは海外展開を急ピッチで進めているが、グローバル・ロジスティクスは、国内に閉じた物流と比べ、輸出入手続きやカバー領域が広範となることから、リードタイムの伸長や納期遅延発生が大きな課題となっていた。

顧客は安全在庫の増加やコスト増などのリスクを抱えることになり、新興国ほど深刻な状況だという。

そこで、同社は海外拠点とパートナーを組織化してフォワーディング・通関・輸配送・保管などの輸出入プロセスをシームレスに連携できる情報システムを開発。

Gフォースのカバー範囲(出所:TLロジコム)

Gフォースのカバー範囲(出所:TLロジコム)

オーダーの受け渡し、分割・結合、仲介用I/Vを含む貿易ドキュメント作成、船積手続、梱包・バンニング・出荷から着地までのデリバリーをフルカバーする国際物流情報システム基盤として、陸海空のマルチモード輸送に対応する。

新システムの最大の特徴は、業務システムと連携することで、幅広い業務プロセスを可視化できる点で、オーダーの進捗・予定やグローバルに展開する在庫状況を確認しやすくすることで、顧客のサプライチェーン効率を高める。

具体的には、オーダーや船積などの手続や手配状況、空・海・陸の輸送状況と遅延検知、輸送中在庫も含む統合在庫――といった情報を可視化し、情報を自由にレポーティングできるサービスを提供する。

既に、新システムはASEAN・中国に出荷拠点を持つ日系企業向けに導入を開始しており、今後、各国への幅広い展開を目指す。