TLロジコム、伊東市民病院の移転を完了

移転した伊東市民病院

メディカルSBSホールディングス傘下のティーエルロジコム（東京都墨田区）は12日、伊東市民病院（静岡県伊東市）の移転業務を今月3日に完了し、翌日から同病院が移転先で業務を開始したと発表した。

同病院が旧施設の老朽化を理由とした、新病院への全面移転を受託したもの。

取り扱いの難しい精密医療機器や大量の医薬品、さまざまな病状や容体の入院患者の安全な移送が最優先の課題で、同社は受注直後から担当者が現地に入りし、準備作業と病院担当者との延べ80時間を越える打合せを実施。

100人の作業スタッフと輸送車両40台、患者移送車両10台などを用意し、新病院内の徹底した養生や荷物の積み置き場所の詳細な指定まで、入念な事前準備を経て計画通りに進行させた。

入院患者の移送も病院スタッフとの連携で無事完了し、想定した3分の2の時間で終えた。

伊東市民病院の荒堀憲二病院長は「入院患者の安全な移送など特殊で慎重な作業が要求されるため、業者選定では実績を最も重視した。突発的な事案にも柔軟に素早く対応してもらい、満足している」と話した。