調査・データ合成樹脂・金属製品メーカーの岩谷マテリアル(東京都中央区)は17日、製造工場や物流倉庫で働く20代-50代の会社員の中で、生産性の向上を実感しているのは25%にとどまるとする調査結果を公表した。
調査は製造工場や物流倉庫で働く会社員20代から50代の男女に対し、「近年起きている仕事の生産性における変化」をテーマに実施。6月19、20日の両日、インターネットを通じて調査したところ、331人から回答があった。
調査結果によると、「近年、勤め先の製造工場や物流倉庫内での作業で生産性は向上したか」を尋ねたところ、「いいえ」が67.4%を占め、「低下した」の8.2%を合わせると75%を超えて、およそ4人に3人が生産性の向上を実感していないことがわかった。これに対し「とても向上した」は3.9%、「向上した」は20.5%だった。
また、「勤め先の製造工場や物流倉庫内での作業において、生産性の向上が難しい理由は何か」を複数回答で尋ねたところ、「コストがかかるから」が45.9%ともっとも多く、次いで「必要な技術や知識が不足しているから」が39.6%となった。同社はこの結果から、「投資に余力さえあれば、生産性を向上させる余地がある」と分析している。
一方で、生産性が「向上した」または「とても向上した」と回答した人に「製造工場や物流倉庫内での作業において、生産性の向上に影響したものは何か」を複数回答で問うと、「生産性を上げるためのシステムやツールの導入」と「作業プロセスの見直し」がともに55.6%となった。
さらに「生産性を上げるためのシステムやツールの導入」と回答した人に「作業効率以外の点で生まれたメリットは何か」と尋ねると、「コスト削減」と「品質の向上」がともに48.9%でともに多く、「エラーやミスの減少」も44.4%で続いた。
こうした結果を受けて同社は、「新たなシステムやツールの導入はコスト面で負担になると考えている人が多いが、実際に導入した現場では、コスト削減や品質向上、ミスやエラーの減少というビジネス上のメリットを実感している」と指摘している。
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