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国際海運フォーラム、25年はベルギーで開催

2024年10月21日 (月)

国際国際的海事団体のグローバル・マリタイム・フォーラム(デンマーク)は21日、2025年の海事サミットの開催地をベルギーのアントワープに決定したと発表した。

同団体は15-17日の3日間、年次サミットを東京で開催。今回の東京サミットは、商船三井のサポートを受けて実施。海運、エネルギー、金融の各業界のリーダーや政策立案者ら200人以上が一堂に会し、海運の脱炭素化の推進、船員のウェルビーイングの向上のための新たな基準作りなどについて議論した。

海運の脱炭素化の推進では、従来の燃料とグリーン燃料の価格差を解消すること、公正で公平な移行をいかに進めるかということが課題として挙がった。IMOはロードマップの策定において一定の進展を見せているが、業界はもはや「様子見」ではいられないと強調。今後の焦点は実行可能な経済モデルへの移行だとしている。また、長期的かつ包括的な移行を目指し、特にグローバル・サウスからの参加を優先することも重要な課題として浮上した。

人材の持続可能性に関する議論では、とくに船員との信頼回復を図る取り組みが焦点となった。劣悪な待遇、不十分な訓練、疲労が設備や安全性に悪影響を与え、事故の増加やコストの上昇につながることから、透明性の重要性も再確認された。船員のウェルビーイングに関する問題は近年進展を見せているものの、海運業界は港湾を通じた地域社会との関わりや、鉱業のように地元に投資するセクターから学ぶことで、社会における役割を再定義する必要があるとしている。

また、地政学的な課題、海賊行為、サイバー攻撃、安全保障の脅威といった将来のリスクに対する業界のレジリエンスを強化することも重要なテーマとして掲げられた。人命を最優先し、世界の貿易の持続的な運営を確保する必要性が議論された。

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LOGISTICS TODAY編集部
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