M&A日本紙パルプ商事(東京都中央区)は18日、フランスで紙・板紙の卸売事業を行う2社を完全子会社化すると発表した。同社は10日にも、グラフィック用紙などを扱うドイツの紙卸3社の事業を買収すると発表しており、欧州地域での事業拡大を図る
同社によると、フランスの紙・板紙卸売会社、Inapa Franceの発行済み全株式を取得し、同社とその100%子会社、JJ LOOSを完全子会社化する。
Inapa Franceの昨年度の実績は売上高323億5200万円で、経常利益は13億1100万円。JJ LOOSは売上高13億5500万円で、経常利益は1500万円。
現在株式を保有しているのは、ポルトガルに本社を置く欧州で3位の規模の紙商グループで、株式の取得額はアドバイザリー費用なども含めて2700万ユーロ(43億円)となる。株式譲渡実行日は11月30日を予定している。
フランスの紙・板紙消費量は減少傾向にあるものの、年間860万トンと欧州3位の市場規模を持つ。同社はドイツでの企業買収と合わせて、欧州での事業基盤のさらなる拡充を図るとともに、高付加価値商材の販売拡大を目指す。
同社は2030年に向けた長期ビジョンとして「世界最強の紙流通企業グループ」の実現を掲げ、積極的に海外事業を展開している。現在、グループの海外拠点は21か国・地域、海外連結子会社数66社となっている。
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