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丸紅、カンボジアの集荷・精米企業と提携

2010年11月17日 (水)

産業・一般丸紅は17日、カンボジア最大級の集荷・精米企業「Angkor Kasekam Roongroeung Group」(AKR)社と、カンボジア米の輸出拡大、同国での米事業全般に関する投資、栽培・集荷事業で提携し、AKR社が持つ集荷・精米関連事業で戦略的提携関係を構築する、と発表した。

 

AKR社は、2000年設立の集荷・精米企業で、約3万人の農家と稲作契約を行い、首都プノンペン市から約25キロメートルのKandal州で精米能力年間6万トンの同国最大級の精米工場を運営している。

 

カンボジアは人口約1500万人、米作中心の農業国で、年間の米生産量が約4500万トン(精米ベース)だが、年間約200万トン程度の米余剰がある。しかし、国内の精米施設などインフラ整備が十分でなく、隣国のベトナム・タイに籾のまま輸出される環境が続いている。国策として精米輸出に向けた体制整備を加速したい要望があり、AKR社も事業拡大のため、海外企業との提携を模索していた。

 

丸紅は、穀物・流通・トレード分野を重点分野と位置付け、世界的に需要拡大が予想される米の供給基地をアジアに確保することを目指していた。

 

今回の戦略提携では、AKR社の既存精米施設の能力拡大、同国最大の海港であるShihanoukville港での輸出体制整備への参画検討、AKR社の稲作契約拡大による同国産米の国際競争力向上の推進など、関連するプロジェクトに関与していく方針。