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日清食品HD、ケニアで即席麺販売を開始

2013年5月21日 (火)

フード日清食品ホールディングスは21日、ケニアの「国立ジョモケニヤッタ農工大学」(JKUAT)と設立した合弁会社を通じ、同国で即席麺事業を開始すると発表した。日本の即席麺メーカーがアフリカに進出するのは初めて。

ケニアでは輸入品の即席麺が徐々に浸透し、消費が活発化に伴って簡便な食事へのニーズが高まっていることから、同社はケニアの即席麺消費量が「5年後に年間2億食を超える」と推定。

即席麺市場が確立する前の段階で早期参入することにより、マーケットの拡大を図ることにしたもの。

また、経済成長を続けるタンザニア、ウガンダ、ブルンジ、ルワンダといった周辺国も有望な市場になると見込まれており、同社はケニアと周辺4か国で構成される東アフリカ共同体(EAC、人口1億3000万人)の即席麺の消費量が「5年後に年間5億食を超える」と判断した。

事業開始後、当面は子会社のインド日清から製品を輸入して販売するが、来秋には自社工場を立ち上げて現地生産を開始する。

ケニアで販売する即席麺「NISSINヌードルズ」は、同国の食文化、味の嗜好などに合わせて新たに開発した。チキン味と、ニャマチョマ味の2種類を用意し、同国政府が推奨している「全粒粉」や雑穀「ソルガム」を練り込んだ健康志向の雑穀麺とする。

ケニアでは熱いスープメニューが少ないため、ラーメンタイプではなく汁なし麺タイプを販売する。