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日清食品HD、トルコでパスタ・即席めん事業を展開

2012年7月24日 (火)

フード日清食品ホールディングスは24日、トルコ最大の消費財メーカー「ユルドゥズ社」傘下でパスタの製造販売を行うベリーニ・グダ・サナイ・アーシェ社(トルコ・サカルヤ県)の株式50%を取得してユルドゥズ社との合弁事業とし、同国でパスタ、即席麺事業を開始すると発表した。

 

株式取得に合わせて、ベリーニ社は「ニッシン・ユルドゥズ・グダ・サナイ・ベ・ティジャーレット・アーシェ」(日清ユルドゥズ)に変更する。

 

トルコでは即席麺を現地製造している会社がなく、市場は形成されていないが、都市部を中心に生活スタイルが変化しつつあり、食事への簡便性が求められるようになると判断した。日清食品HDでは「パスタだけでなく伝統的な麺食文化(エリシテ)を持つだけに、即席麺の潜在需要が高く、年間10億食を超える市場になりうる」としている。

 

ユルドゥズ社はトルコ最大の消費財グループで、2008年にはベルギーのチョコレート会社「ゴディバ」を買収している。また、、ケロッグ社など数多くの外国企業とトルコで合弁事業を展開しており、国内全体をカバーする食品流通企業も保有。海外事業では中東、北アフリカなどを中心に、9か国に生産拠点を展開、80か国以上に製品を販売している。

 

日清食品HDは、合弁会社に即席麺製造技術を提供するとともに、ユルドゥズ社が保有する流通網を活用し、即席麺、パスタの販売を拡大する狙い。将来的には中東、北アフリカエリアへの進出も視野に入れる。

 

株式取得額は2350万米ドルで、その後即席麺の生産設備の新設資金として、年内に1500万米ドルをユルドゥズ社と折半で追加出資する計画。