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船舶トン数の適正化、12年度は1067隻を検査

2013年5月28日 (火)

行政・団体国土交通省は27日、船舶のトン数が適正に維持されていることを確認するため、2012年4月からことし3月までの1年間で1067隻の船舶を対象に、地方運輸局などの船舶測度官による立入検査を実施したと発表した。

検査の結果、漁船では25%の47隻、漁船以外の船舶では6%の56隻でトン数が適正でないことを確認したため、是正を指導してトン数の適正化を図った。

船舶のトン数は、安全規制の適用指標や課税・手数料の徴収指標として用いられるなど、海事制度全般にわたって指標として広く使用されている。このため、国は船舶の建造時にトン数を決定・公証しているが、船舶の就航後も倉庫の追加設置、甲板室の開口部閉鎖などの改造によりトン数に変更が生じることから、トン数が適正であることを確認するため地方運輸局などの船舶測度官が定期的に船舶への立入検査を実施している。

2012年度は全国で1067隻の船舶立入検査を行い、適正でないと判断された漁船47隻(24.7%)、貨物船、旅客船などの漁船以外の船舶56隻(6.4%)に対し、改造前の状態に戻したり、トン数を改造後の新しいトン数に修正するなど是正した。