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プロロジス、小郡に再エネデータセンター着工

2024年12月11日 (水)

拠点・施設物流不動産の所有・運営・開発のリーディング・グローバル企業であるプロロジス(東京都千代田区)は11日、コンテナ型データセンターの着工を発表した。

▲コンテナ型データセンター(出所:プロロジス)

コンテナ型データセンターは、福岡県小郡市で運営中のBTS型物流施設(特定企業専用施設)「プロロジスパーク小郡」の敷地内に開設。同物流施設の屋根に設置した太陽光発電設備を活用する。

同社では、運営中物流施設の屋根面で太陽光発電による電力供給を行っており、発電容量は全国で67メガワット(12月時点)に達しており、物流施設内で消費しきれない電力の有効活用が課題だった。余剰電力の自己託送やPPA(電力販売契約)などさまざまな方法で有効利用を図ってきたものの、これらは送電ロスも発生するため、必ずしも最適解とは言えない状況だったという。

今回のコンテナ型データセンタープロジェクトは、環境省が公募した「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(民間企業等による再エネ主力化・レジリエンス強化促進事業)」に採択。「プロロジスパーク小郡」の屋根面に設置した太陽光発電設備から、データセンター内のサーバーへ直接給電を行い、消費電力のうち3割を太陽光発電による電力で賄う。不足分はFIT非化石証書を活用することで100%再生可能エネルギー由来のデータセンターとする。太陽光発電による電力が余剰となった場合は、「プロロジスパーク小郡」の入居カスタマーである福岡ロジテム(福岡県宇美町)が、倉庫内の電力として活用する。

データセンター内には、HGX H100サーバー(エヌビディア社の最新の半導体を搭載したサーバー)を含む10台のサーバーに合計60枚のGPU(グラフィックス・プロセシング・ユニット/高速演算処理装置)が搭載され、生成AIなどで必要となる高速演算処理にも対応可能。

25年4月からサービス開始を予定しており、国内大手メーカーによる利用が決定しているほか、複数企業との商談を進めている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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