M&A住友ゴム工業は8日、米タイヤメーカー、グッドイヤーから欧州と北米、オセアニア地域での4輪タイヤの「ダンロップ」商標権を5億2600万ドル(約826億円)で取得すると発表した。ダンロップブランドのタイヤは地域ごとに異なる会社が販売する権利などを保有しており、同社は日本とアジアで販売してきた。今後は欧米市場での販売を強化する。
同日、両社の間で譲渡契約を締結した。今後商標権などの譲渡が行われるが、同社は商標権の取得費用とは別に、欧州での顧客を引き継ぐ費用や在庫の買い取り費用として1億500万ドル(165億円)をグッドイヤーに支払う。
今回の商標権取得により、同社はインドやマレーシア、シンガポールなど一部の地域や商品を除いて、世界中でダンロップブランドのタイヤを販売できるようになる。
同社では今後、ダンロップを基幹ブランドとして位置づけ、独自技術を搭載した新商品やプレミアム車両向け新車用タイヤ、モータースポーツなどに注力するほか、テニスなどのスポーツ事業と共同でブランド力の強化を図る。
これまで欧州や北米、オセアニア地域で展開してきたファルケンブランドは、ファン層に向けた特徴ある商品として展開し、両ブランドでの事業展開を図る。
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