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矢崎エナジーシステム、タイに電線の新工場建設

2013年8月5日 (月)

荷主矢崎エナジーシステム(東京都港区)は2日、タイ現地法人のタイ矢崎電線が同国チャチェンサオ県に新工場を建設すると発表した。2015年7月の稼働開始を目指す。

タイ矢崎電線はタイの電線・ケーブル販売で3割のシェアを持っているが、成長するASEAN域内の需要拡大に対応するためには供給力の工場が必要と判断。

既存工場と併せて第2工場を建設し、生産能力を月産2500トンから3700トンへ5割増強する。

工場建設用地は1996年にバンコクの東南にあるチャチェンサオ県で22万平方メートルを取得しており、海外輸出に対応できるほか、11年に発生した洪水被害のリスクも回避できる立地となっている。

初期工事では1万6000平方メートルの建屋を建設し、主力製品の「CV」「低圧絶縁電線」「低圧絶縁ケーブル」を生産する。

最終的に同規模の建屋を3棟体制に拡大し、ASEAN地域のハブ工場に位置付ける。初期設備投資は50億円とし、日本-タイ間で震災を考慮したBCPに対応できる体制を構築する。

矢崎エナジーシステムの海外生産拠点はタイト中国で合わせて3拠点となっているが、電線部門としては新拠点をベースに、ミャンマー、カンボジアなどの周辺国への事業展開を強化する。