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JSR、子会社が放射性同位元素を誤廃棄

2013年9月24日 (火)

行政・団体原子力規制委員会は20日、JSRライフサイエンスが機器に装備された放射性同位元素を誤って産業廃棄物として廃棄したと発表した。

JSRライフサイエンスが誤って廃棄したのは、密封された放射性同位元素(アメリシウム241、3メガベクレル)を装着した微粒子の径を測定する装置で、3月12日に放射性同位元素がついたまま産業廃棄物として、誤廃棄の認識なく収集運搬業者に引き渡した。

8月16日になって、機器を販売した業者から部品取付方法変更の連絡があり、「放射性同位元素は産業廃棄物として廃棄することができない」との説明を受け、問題を認識。しかし、既に機器は最終処分業者に引き渡されていたため、今月19日になって原子力規制庁に誤廃棄の事実を連絡した。

原子力規制委員会では、放射性同位元素による影響について「産業廃棄物施設でリサイクルされ、ほかの廃棄物とともに混合され希釈された可能性が高いと思われるが、さらに状況を確認させているところ」と説明。同社に対し、厳重注意を行うとともに、放射性同位元素の誤廃棄に至った経緯、原因、再発防止対策などをとりまとめ、報告するよう求め、誤廃棄された放射性同位元素の行方の調査に全力を尽くすよう指示した。

同社では「今回の事態を重く受け止め、調査、原因究明、再発防止に努めていく」としている。