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水産物流通の最適化へ、JプランニングとSIFO提携

2025年3月21日 (金)

M&Aジャストプランニング(東京都大田区)は19日、水産物流通の革新的プラットフォーム「ブルーフォーラム」を運営するSIFO(東京都中央区)との間で資本業務提携契約を締結したと発表した。この提携により、ジャストプランニングはSIFOの発行済み株式の8.2%に相当する3000株を戦略的投資として取得する。両社の技術力と業界ネットワークを効果的に組み合わせ、水産物流通のDX(デジタルトランスフォーメーション)化推進に期待がかかる。

ジャストプランニングは、1990年代初頭から飲食・小売企業向け店舗管理システム「まかせてネット」を展開し、30年以上にわたってチェーン企業のDX化を積極的に支援してきた。同システムは、売上管理、在庫管理、勤怠管理など、店舗運営に必要な機能を包括的に提供している。一方、SIFOは2017年の創業以来、全国各地の漁港や漁業者とのネットワークを構築し、漁師と飲食・小売企業を直接つなぐ革新的なプラットフォームを実現。これにより、従来の複雑な流通経路を簡素化し、鮮度の高い水産物の効率的な取引を可能にしている。

両社は今回の提携により、水揚げ情報をリアルタイムで活用した魚種・産地指定の発注機能のDX化を進めるとともに、漁港から各店舗への物流システムの最適化に本格的に取り組む。具体的には、AI(人工知能)を活用した配送ルートの効率化や、IoTセンサーによる輸送中の温度管理、配送状況のリアルタイム追跡システムの導入などを計画している。さらに、各店舗から得られる詳細な売上データ、従業員の勤務実績、日々の発注情報などのビッグデータを総合的に分析・活用する。

水産物の流通での完全なトレーサビリティーの確立や、より精度の高い需要予測を実現し、AIテクノロジーを駆使した市場動向に応じた価格設定の自動化システムの構築も目指している。この自動化システムでは、天候や漁獲量、市場の需給バランス、さらには季節性や地域特性まで考慮した総合的な分析が可能となる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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