ロジスティクス名古屋鉄道は24日、名古屋駅地区再開発の発表に合わせ、2026年度までの中期経営計画の数値目標などを公表した。再開発などによる不動産事業の成長に向けた積極投資に加え、運送事業や流通事業などの収益性改善を図り、26年度には営業利益500億円、30年度には700億円を達成するとしている。
運送事業の収益性改善に向けては、「特別積合せ(特積み)事業の強靭化」と「倉庫・貸切事業の拡充」の2つを掲げた。
同社は昨年4月、NXグループのNXトランスポートを子会社化し、今年1月にNXアロー(特積み)事業を吸収、統合した。また、倉庫事業の拡大を進めており、ロジスティクス戦略部の新設のほか、山口県や茨城県での新倉庫開設などを進めている。今後、こうした倉庫や特積み事業の拡大で販売力の強化を進めるほか、運賃の適正化による単価の向上を図る。
また、事業統合も進めており、昨年4月に194か所あった拠点を、今年1月には149か所まで減らすなど拠点の統廃合を進めた。これらによるコスト削減や、運行・集配エリアの見直し、積載効率の向上などで収益性の改善を目指す。
名古屋圏ではリニア中央新幹線の品川-名古屋間の開業や中部国際空港の滑走路増設などが計画されており、同社は波及効果に合わせた事業拡大に期待を寄せている。
中でも、名古屋駅地区再開発事業は同社にとって、最重要プロジェクトでグループ事業全体の起爆剤になり得るとしている。
再開発事業では、現在の名鉄百貨店や名鉄グランドホテルなどを解体し、オフィスや商業施設、ホテルなどが入る高層階ビル2棟を建設。名鉄名古屋駅も再整備する。
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