名鉄運輸と日通、特積み事業を統合

名古屋鉄道（名鉄）と日本通運（日通）は14日、特別積合せ運送事業における事業統合を正式に発表した。この統合により、名鉄運輸は日通の子会社であるNXトランスポートの全株式を取得し、特積み事業を承継。NXトランスポートは名鉄運輸の完全子会社となる。

株式譲渡価格は非公開。事業統合は2015年に締結された資本業務提携契約に基づくもので、エネルギー価格の高騰、トラックドライバー不足、働き方改革法施行など、運送業界を取り巻く課題への対応を目的とする。

株式譲渡と特積み事業の承継は4月1日に完了予定で、名鉄運輸は日通の国内総貨物量の2.8%に相当する特積み事業を承継する。事業統合完了後、名鉄運輸の発行済普通株式の60%を名鉄が、40%を日通が保有する。

名鉄運輸と日通は運送業界における競争力を強化し、国内運送サービスの質の向上を目指す。