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全国の運輸支局など38か所にAI案内を導入

2025年3月26日 (水)

行政・団体AIシステム開発のティファナ・ドットコム(東京都目黒区)は26日、同社が開発したAIエージェント「AIさくらさん」が、国土交通省に採用され、全国38か所の運輸支局・自動車検査登録事務所に導入されたと発表した。今年2月下旬から順次運用されている。

(クリックで拡大、出所:ティファナ・ドットコム)

運輸支局などでは、車両の名義変更や車両譲渡などの手続きが集中し、窓口での待ち時間が長くなることが多かった。特に、必要な書類の記入方法や提出場所に関する質問が多く、職員の負担も大きかった。

このため、同省ではDX導入による利用者の利便性向上と職員の負担軽減を図るため、AIが来訪者に応対するAIエージェントの導入を決めた。23年にAIさくらさんを使った実証実験を全国10か所で実施し、効果が確認できたことから本格的に導入を進めることになった。

AIさくらさんは、申請書類の記入方法や提出先に対する説明を行うほか、申請書類に必要な住所コードや所有者コードなどのコード検索もできる。実証実験では、半年間に1万5000回を超える問い合わせに回答した施設もあり、全体の満足度も86.4%と高い水準だった。これによって、来訪者の満足度を下げることなく、職員は手続きの処理業務に集中できるようになる。

導入された施設は、東北運輸局管内が1か所、北陸信越運輸局管内3か所、関東運輸局管内14か所、中部運輸局管内6か所、近畿運輸局管内5か所、四国運輸局管内2か所、中国運輸局管内6か所、沖縄総合事務局管内1か所となっている。

同社は「今後利用者の声を反映しながらシステム改善を図り、より高度な対話機能の実装や連携サービスの拡充を進め、全国の公共機関におけるデジタル改革の実例となることを目指す」としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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