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セイノーHD、ベトナムで特積み事業を展開

2025年4月4日 (金)

M&Aセイノーホールディングス(HD、岐阜県大垣市)は4日、ベトナムでの特別積み合わせ貨物輸送事業の展開を発表した。同社はITLグループの物流会社「Dash Logistics」へ出資し、新会社「Seino ITL Logistics」を設立する。

新会社はベトナムの物流市場で従来の貸切便中心のサービスから発展し、効率的な小口混載輸送の需要開拓に注力する。この展開により、多様な荷主のコスト削減と配送効率化のニーズに対応する。セイノーHDの日本国内で培った特別積み合わせ輸送の豊富なノウハウと、Dash Logisticsのベトナム国内での充実した物流インフラ・現地ネットワークを組み合わせ、高品質で信頼性の高い輸送サービスを実現する。両社の強みを最大限に活用するため、出資比率はセイノーHDが30%、ITL Logisticsが70%となる。

セイノーHDは東南アジア主要市場のマレーシア、タイ、インドネシアにおいて、長年にわたり積極的な物流事業を展開している。2024年10月には、インド最大手の産業コングロマリットであるマヒンドラグループと戦略的合弁会社を設立した。南アジアへの本格進出を果たすことで、アジア地域全体での事業拡大を加速させている。一方、パートナーとなるITL社は、ベトナムを拠点としつつ周辺4か国に40の物流拠点を展開。3000人を超える高度な専門知識と豊富な経験を持つスタッフを擁する物流大手として、同地域で確固たる事業基盤を築いている。

契約締結は4月30日、事業開始は7月1日を予定している。新会社はベトナム国内での包括的な物流ネットワークの確立を重点目標に掲げ、特に、小口混載輸送での時間指定配達や貨物追跡システムといった日本の特徴的な物流サービスを段階的に導入し、ベトナム市場の物流品質向上を目指す。

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LOGISTICS TODAY編集部