拠点・施設大手総合不動産コンサルティングサービスのコリアーズ・インターナショナル・ジャパン(東京都千代田区)は22日、 三菱倉庫が初めて海外で手がける資産回転型不動産開発プロジェクトで、タイの大手不動産デベロッパー、SENA Developmentを紹介し、両社によるジョイントベンチャー(JV)契約の締結を支援したと発表した。
同プロジェクトでは、バンコク近郊のサムットプラカーン県で、延床面積2万5000平方メートルの物流施設を開発する。敷地面積は4万1000平方メートル。JVの名称は「SENA MLC 1」で、総事業費は約30億円、三菱倉庫の出資比率は49%となっている。着工は来年1月の予定で、同年12月完成を予定している。
現地はスワンナプーム国際空港からは20キロ、バンコクとタイ東部の主要都市を結ぶバンナ・トラッドロードに近接しておりバンコク市内への配送拠点として優れている。また、タイ政府によって経済特区開発が進められ物流需要の増加が予測される「東部経済回廊(EEC)」へのアクセスも良好で、周辺エリアには日系企業も多く進出している。
開発に向けた三菱倉庫とSENA Developmentの調印式は今月20日、バンコク市内のホテルで行われた。

▲三菱倉庫とSENAの調印式(出所:コリアーズ・インターナショナル・ジャパン)
プロジェクトは、三菱倉庫が掲げる資産回転型のビジネスモデルの一環として位置づけられており、開発後の施設を長期保有するのではなく、一定期間の運用を経て資産の売却や再投資などで、資本効率の最大化と事業ポートフォリオの最適化を図る。同社は、こうした戦略に基づいて、グローバル市場での機動的な事業展開と収益機会の拡大を目指している。
今回のプロジェクトの開始に向けて、コリアーズ・ジャパンは、現地での不動産開発支援実績とマーケット知見を生かし、三菱倉庫に対しパートナー企業の紹介からJV契約締結までのプロセスを包括的に支援した。
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