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音声でストレスを可視化、ラフールら共同研究

2025年7月9日 (水)

調査・データ企業の福利厚生や人材活用の支援などを手掛けるラフール(東京都中央区)は9日、精密機器部品メーカーのSMK(東京都品川区)、立正大学と共同で、音声を活用したストレスレベル分析アルゴリズムの研究を開始すると発表した。音声分析技術を活用して、従業員のストレスを可視化し、早期に対応することで職場環境の改善や、離職率の低減を目指す。

近年、従業員のメンタルヘルスケアは、組織の生産性向上や持続的な成長を支える重要な経営課題として位置づけられている。しかし、従来はセルフチェックによるストレス評価が中心で、客観性に限界があり、継続的なチェックが難しいなどの課題があった。このため、3者はそれぞれの専門性を生かし、音声分析技術を活用したメンタルヘルス支援の実現に向けて、共同研究を行うことになった。

ラフールは、組織改善サービス「ラフールサーベイ」などを通じて企業のメンタルヘルス支援に長年取り組み、エンゲージメント向上やウェルビーイング経営の支援なども行なっている。

SMKは、米スタートアップCanary Speechが開発した音声分析技術を活用したシステム開発を手掛けており、今回は立正大学心理学部の永井智教授の協力を得て、ストレスに関連する音声の傾向を抽出するアルゴリズムの開発を進める。

研究では、音声の特徴とストレスとの関係を分析するため、1000人の音声データを収集。得られたデータをもとに、音声を通じて従業員のストレスレベルをより客観的に評価する手法の開発を目指す。

将来的には、音声によって従業員らのコンディションを把握できるシステムや機器を開発。企業の人事部門や健康経営推進部門、福利厚生代行企業が、従業員の音声からストレス傾向を把握し、メンタルヘルス対策や職場環境の改善に役立てられるようにする。このほか、ドライバーの音声チェックで、ストレス状態を可視化し、安全運転をサポートするサービスや、利用者のストレス状態を把握するAIロボットなどの開発が期待できるとしている。

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