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青森県、北極海航路整備に向けたJAXAの共同研究に参画

2014年10月2日 (木)

国内青森県は1日、同県が策定した「青森県ロジスティクス戦略」に基づき、独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、国土技術政策総合研究所、北海道開発局とともに「北極海航路整備への衛星AISデータ活用に関する研究」に参画すると発表した。

共同研究に参画する意義について、三村申吾知事は「最新の知見を得ながら、津軽海峡が持つ将来の可能性や重要性を発信していくことは意義ある取り組み。国全体の枠組みへ参画することで、青森県の可能性、国家戦略としての必要性が明らかになり、ロジスティクス戦略全体のさらなる推進に資する」とのコメントを出した。

共同研究では、今後の北極海航路整備に向け、陸域観測技術衛星2号(ALOS-2)、小型技術実証衛星(SDS-4)で取得する衛星AISデータを用い、北極海航路の輸送コスト算定や北極海航路整備への活用を実証する。

青森県、北極海航路整備に向けたJAXAの共同研究に参画

▲出所:青森県

北極海航路の利用可能性を研究する国総研、同航路のアジアの入り口にあたる北海道の港湾政策を担う北開局、ロジスティクス戦略で同航路寄港に取り組む青森県が、衛星AISの機能向上を推進するJAXAと連携し、共同研究の実施に至った。10月から来年12月31日まで実施する。

研究内容
(1)北極海航行船舶の航行追跡頻度、海氷把握などの評価、改善(JAXA、国総研)
(2)北極海航行船舶の速度把握による輸送コスト算定への活用研究(国総研、北開局)
(3)北極海航行船舶の北東アジア海域での航路選択の把握能力評価、拠点港整備への衛星AISデータの活用研究(国総研、北開局、青森県)
(4)北極海、オホーツク海での調査船動静分析能力評価、調査船基地港整備への衛星AISデータの活用研究(国総研、北開局)
(5)北極海観測での衛星AISデータのマネジメントシステムの検討(JAXA、国総研、北開局、青森県)