国際DEFCON AI(米国)は10日、米豪共同軍事演習「Talisman Sabre 2025」(TS 25)のデータを用いた「Theater Distribution Planning Tool」を開発・展開し、重要な研究開発マイルストーンを達成したと発表した。
TS 25は、米国と豪州による2国間の大規模軍事演習で、多領域作戦における即応性と相互運用性を高めることを目的としている。これに対応し、DEFCON AIは自社プラットフォーム「ARTIV」を拡張し、新たに「Theater Distribution」機能を実装した。
ARTIVは、空、海、鉄道、道路といった複雑な輸送ネットワークを数分、場合によっては数秒でシミュレーション・分析できるモデリングツールで、効率性、効果性、回復力の最適化を狙い開発されたもの。SBIRフェーズIIの支援を受けた本機能は、従来何時間もかかっていた分析を大幅に短縮する。
今回のTheater Distributionモジュールは、作戦地域における港や最終目的地を設定し、貨物・人員輸送の要件、移動可能な最早日、目的地到着の期限などのミッションパラメーターを詳細に取り込む。計画立案者は移動日や優先度を設定したシナリオを構築し、数理最適化を活用して迅速に複数の行動計画を生成、対話型マップや表・グラフ形式で結果を可視化できる。
特に特長的なのは、行動計画策定時の障害を想定し、その影響をネットワーク全体にわたって評価できる点で、競合環境や劣化環境下での実戦的な物流計画能力を支援する。また、空、陸、海を含む複数のオプションを比較評価し、最適な輸送戦略を立案することが可能となる。
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