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日本ガイシ、石川工場に倉庫と新生産ライン

2013年12月16日 (月)

ロジスティクス日本ガイシはこのほど、自動車排ガス浄化用触媒担体「ハニセラム」の生産拠点・石川工場(石川県能美市)に、生産性が高く、環境負荷の低い最新鋭の生産ラインを増設すると発表した。

石川工場は、拡大するハニセラムの需要に対応するため、本社工場(名古屋市)に次ぐ国内第2の生産拠点として2011年に操業を開始。現在の生産能力は年間800万個で、新製品の量産立ち上げと新技術の開発、自然災害などの不測の事態が発生した場合に製品の安定供給を確保する役割——を担っている。

今回の増設では、石川工場の既設建屋内に年間500万個の生産能力を持つ一貫生産ラインを設けるほか、敷地内に倉庫と出荷エリアとしての建屋を増築する。投資額は30億円で、15年7月から稼働を開始する。

増設する設備には、省スペース・省人・省エネルギーを狙って開発した最先生産技術を投入。これまでの設備に比べ、面積当たりの生産量が2倍となるほか、CO2排出量を30%(年間2700トン)削減でき、高い生産性と低い環境負荷を両立する。

今後は石川工場を海外の生産拠点に最先端の生産技術を展開するマザープラントとして機能させ、新興国など世界市場で競争力を確保していく。

■設備投資の概要
投資額:30億円
増築面積:4300平方メートル(倉庫・出荷エリア)
生産能力:500万個/年
工事開始:2014年5月
稼動開始:2015年7月
新規雇用数:30人