JVCケンウッド、中国で水性塗装樹脂パネルを量産

アパレルJVCケンウッドは13日、車載AV機器用CD・DVDメカニズム製造・販売最大手で子会社のシンワインターナショナルホールディングス社が手掛ける自動車向け水性塗装樹脂パネル事業の拡大に向け、5月に設立したシンワプレシジョン・チャイナ社への先進設備の導入を終え、来年から本格的に量産を開始すると発表した。

自動車向け水性塗装樹脂パネル事業は、車載用メカ事業と並ぶシンワの主力事業の一つで、車内でのVOC（揮発性有機化合物）の規制が厳しい欧州で、高い評価を得ており、今後は欧州から世界へとビジネス領域の拡大を図っている。

現在はハンガリー工場で生産を行っているが、今後の需要拡大が期待される中国市場への対応力を強化するため、中国・広東省で5月に新会社を設立。欧州のVOC規制に対応した「水性塗料の使用による高品質塗装を実現する先進設備」を導入し、14年から本格的に量産を開始する。

JVCケンウッドでは、世界最大の自動車市場となる中国に新会社を設立することで、中国国内自動車メーカーを含む自動車メーカーを最終顧客とした、中国国内向けパネル生産の受注・販売に取り組み、日本や米国などの自動車メーカー向けビジネスへ拡大を図る。