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コマツ、次期排出ガス規制対応エンジンを量産

2014年1月8日 (水)

荷主コマツは7日、日米欧で2014年から施行される次期排出ガス規制に対応した、新型エンジンの量産を1月から開始すると発表した。

04年に公表された建設機械用ディーゼルエンジン排出ガス規制は、NOx(窒素酸化物)、PM(粒子状物質)の排出量を従来規制比で10分の1以下に低減させる厳しいもので、11年、14年の2段階に分けて施行することが定められている。

11年から施行されている排出ガス規制は、従来規制比でPMを10分の1以下に低減するもので、コマツでは規制に対応するための技術として、次世代コモンレール式燃料噴射システム(HPCR)、高効率冷却排出ガス再循環システム(EGR)、可変ターボシステム(VGT)、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)を採用、市場で実績を積み上げてきた。

14年に施行となる新規制は、NOxの排出量を従来規制比で10分の1以下にまで抑える必要があるため、対応技術の改良に加え、新たにNOx低減後処理装置(SCR)を自社開発した。

コマツは、これまでより小型建設機械用の排気量3.3リットルクラスから大型鉱山機械用の排気量46リットルクラスまで、建設機械用ディーゼルエンジンの研究開発から製造までを一貫して実施してきた。今回開発した新エンジンを搭載するコマツ建設・鉱山機械でも、エンジンだけでなく油圧機器、制御システムなどの主要コンポーネントを自社開発・自社生産している強みを活かし、環境負荷の低減と経済性の両立につなげる。