M&ANOKは19日、国内生産子会社18社と本体5事業部の製造・間接部門を再編し、2026年4月1日付で地域別に5つの新生産会社を発足させると発表した。急速に進む電動化やカーボンニュートラル対応など事業環境の変化に迅速に対応できる体制を整えるのが狙いで、経営資源の最適化と生産の柔軟性強化を図る。
新会社は東北・北関東・静岡・鳥取・九州の5地域に配置し、いずれもNOKの完全子会社として運営する。これまで地域ごとに分散していた事業部や生産子会社を統合することで、意思決定の迅速化と運営効率の向上を目指す。再編後も既存の工場や人員、材料、製造方法は維持され、製品品質や納期への影響はないとしている。
最大規模となる「NOK東北」は福島市に本店を置き、従業員数は3750人。二本松NOKや宮城NOKなど7社を統合し、主要製品のオイルシールを製造する。「NOK北関東」(茨城県北茨城市)は717人規模で、パッキンや樹脂製品を担う。
このほか、「NOK静岡」(静岡県牧之原市)はガスケット中心に649人、「NOK鳥取」(鳥取県南部町)は防振・防音製品を生産し778人が所属する。「NOK九州」(熊本県阿蘇市)は2310人を抱える大規模拠点で、Oリングを中心に九州・中国地方の複数拠点を統合する。
今回の再編は、中期経営計画(2023-25年度)で掲げる「グローバル成長に向けた事業運営体制の整備」を具体化する施策と位置付けられる。自動車部品や産業機械部品を中心に国内製造基盤を再構築し、変化が激しい市場環境下で競争力確保と持続的な成長を図る方針だ。
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